巣立ちの時

この何年かのカンボジア政府の方針で、国内各地にある孤児院は、縮小や閉鎖を迫られてきました。

PCHも例外ではなく、家族の状況が確認できた子どもから帰郷しています。

学年が変わる昨年の今頃は、5~6人の子どもが1度に去りました。

そして今年、幼い頃からここで育った14歳と15歳の兄妹が、バッタンバンから車で1時間ほどの所にある全寮制の中学に転校することになりました。試験を受け、奨学金を得ての旅立ちです。

先日この2人の引っ越しと入学説明会に、PCHスタッフとともに参加しました。

主にフランスの支援で建てられた中高一貫校
広い敷地に、校舎や運動場、寮が点在している
自己紹介をする新入生達。緊張の様子。

カンボジアの公立学校とは違う、またとない教育の機会を掴んだ2人です。もちろん喜ばしいことなのですが、私がPCHで暮らし始めてからの1年以上もの間、家族のように共に過ごした時間が思い出され、別れ難い気持ちになりました。

旅立ちの日

政府の方針の是非はともかくとしても、子供たちは成長し、いつかは孤児院を巣立ちます。PCHで育った経験が、この先の彼らを支える土台になっていくことでしょう。

たくさんのの思い出が甦る

自立への一歩を踏み出した2人の未来を、祈らずにはいられません。

高橋宏江