ウキウキ?雨季

10月始めから約3週間の日本帰国から戻ると、バッタンバンはあちこち水に浸かっていました。

PCH孤児院のゲストハウスにある私の部屋へ戻ろうにも、いつもの通路に小さな魚が泳いでいる有り様。ズボンの裾をたくしあげ、スーツケースを胸に抱えて、やっと、という状態でした。

ラオスの赤米が穂をつけていたミニ田んぼにも、さつま芋やきゅうりが育っていた畑にも、水が満ち、行き場を失っていました。留守中の雨量を想像して余りある状態です。

その後の1週間は時々軽く雨が降りつつ、青空もあり、雨季も終わりの時期なのか?と思っていたら、昨晩は大雨。

私の部屋は風向きによって雨が吹き込んでくるので、バケツや鍋を総動員して、雨漏りを受けながらの一晩でした。

日本だったら大ニュースになるのでは?というレベルの冠水も、こちらの人は毎年のことで慣れているのか、それ程気にしてはいないようです。

それどころかこの豊かな水量を利用して、この季節ならではの催しがありました。街の中心部を流れるサンカー川でのボートレースです。バッタンバン州各地からのチームによる地域対抗戦だそうです。当日は川沿いに屋台が並び、それはそれは沢山の人出で賑わっていました。

今は水で溢れた田んぼや畑を前に、何も出来ない状態です。水が引くのに、いったいどれぐらいの時間が必要なのでしょう。

昨年は11月末から畑を始めたことを思うと、そう長くはかからないはずです。初心に帰り、畝を立て直し、また1から野菜やお米の種を下ろして行こうと思っています。

高橋宏江