それぞれの営み blog30

今年もテラ・ルネッサンスにお世話になり、地雷ゼロ宮崎からの寄付金を、4団体に届けることができました。

プノンペンの義肢義足工房Exceedと車椅子工房、バッタンバンにオフィスがある地雷撤去団体MAG、そして私が滞在しているピースフルチルドレンホームⅡです。

義肢義足工房Exceedの皆さんと。(向かって左端はテラ・ルネの津田職員)

車椅子工房には若いスタッフが加わっていた。

これらの施設で作られる義肢義足や車椅子は、地雷被害者に限らず、交通事故や糖尿病の合併症等で障害をもった方達に無償提供されています。

けれどもどちらの施設でも近年、活動を支える寄付金が減少傾向にあり、新たなニーズや状況に応じて、寄付金に依存しない経営の道を歩み出していました。

また、Exceedでは併設する技術学校で、ウガンダやミャンマー、フィリピンなどからの生徒達が熱心に学ぶ姿がありましたし、車椅子工房でも若いスタッフを雇用し、これまで培って来た技術を次世代に伝えているのが印象的でした。

バッタンバンにオフィスがあるMAGは、イギリスに本部がある地雷撤去団体です。

創立30周年を迎えたMAG。全体で約600人のスタッフが活動している

現在、主にサムロートでの地雷撤去や、ラタナキリでのクラスター爆弾の撤去に従事しているそうです。カンボジア政府が掲げる「2025年までに地雷をゼロに」を目標に、危険と隣り合わせの仕事が続いています。

そして私が滞在しているPCH2は今、子ども達、スタッフを合わせて15人程が暮らしています。

PCH2の卒業生でもあるマネージャーのチュム・ブーク氏と江角さん

木々の緑に溢れ、子ども達やスタッフが、牛やカモや犬や猫など、たくさんの生き物と一緒に家族のように暮らしています。

4団体ともそれぞれの課題に向き合いながら、日々の営みを積み重ねていました。

そしてまた、これらの活動に20年以上もの間、欠かすことなく寄付を続けてきた地雷ゼロ宮崎の営みにも、改めて誇りをもつことになる訪問でした。

高橋宏江