続きの始まり

5カ月という日本での時間を経て、今、私は再びバッタンバン郊外にある孤児院、PCH2に滞在しています。

赤土の大地。喧騒の市場。一台に4人も5人も乗って通りすぎていくバイク。変わらぬ風景が迎えてくれました。 

まるで途中まで観て止めておいた映画の再生ボタンを押して、続きの中に入りこんだような、何とも不思議な感覚です。

バッタンバンのシンボル、ター・ドンボーン・クロニューン像

夜明けと共に、動物達の鳴き声とカンボジアの歌謡曲と、お寺のお経の大合奏に起こされることまで、前回と同じです。

今、こちらはちょうど雨季が終わったところです。一年で一番気温が低く、過ごし易い季節なのだとか。と言っても、日中は30度を超える毎日で、水のシャワーが苦痛ではありません。

水はけの良くないPCH2のあちこちは、まだプール状態です。畑もずいぶん水に浸かって、作物がダメになっていました。

運動場は、飼っている牛の草場でもある。今は使えない状態

前回鈴なりだったマンゴーの木には、今、花が咲いています。時折風に乗って、甘酸っぱい、濃厚な香りがしてきます。

マンゴーの花。日本ではなかなか見れない。

私が蒔いていった野菜達は、悲喜こもごもの結果だったそうです。

でもオクラや赤ささげ豆は結構な収穫があって、種まで採取してくれていました。スタッフが蒔いた黒ささげは、炒って子ども達のおやつになったそうです。

忘れた頃になってまたもや訪れた私に、目を丸くしていた子供やスタッフもいましたが、皆、温かく受け入れてくれて、嬉しい再会でした。成長期の子ども達です。身長がグッと伸び、表情が大人びている子もいて驚きました。

11月初めの満月の夜、雨季が終わり、乾季を迎える水祭があった。みんなでお供えをし、お経を唱え、祈りを捧げた。

今はまだ、目的である自然農をどこでするかを模索している段階ですが、様々な力に支えられ、導かれながら、いよいよこの地点にまで来たことを味わっています。

折々に、こちらでの様子をお伝えしていきます。

高橋宏江