車椅子工房と義肢義足工房

プノンペンを訪問した目的は、車椅子工房と義肢義足工房、2つの施設の訪問です。

どちらも地雷被害者支援を目的に日本の「難民を助ける会」等、世界各国の支援で設立され、以後30年近く運営されています。地雷ゼロ宮崎は20年、欠かす事なく寄付を続けてきました。

地雷ゼロ宮崎からの寄付金で購入したパソコンとカメラ

どちらの施設でも現在では地雷の被害者だけでなく、交通事故やその他の病気の影響で障害を持った利用者への提供もしているそうです。特に子供と若年層を優先し、オーダーメイドの対応をしているというお話でした。

コロナの移動制限中は出来上がった製品を届けに行けなかったり、フォローアップ訓練が滞ったりしたと言われていました。

車椅子工房の作業風景

また義肢義足工房は、3年制の教育施設を併設しています。ギニアやマラウィを始めとするアフリカ各地やフィリピン等、数ヶ国からの学生達が共に実習している姿を見学する事ができました。

真剣に学ぶ学生達

工房の1期生達は、日本に留学して技術を習得したそうです。それが今、国籍や人種を超え世界中の将来を担う若者達に伝えられていることに、胸が熱くなりました。

義肢義足工房のスタッフと

高橋宏江